伝説的HIP HOPグループ=ア・トライブ・コールド・クエスト18年ぶり奇跡のニュー・アルバムにしてラスト・アルバム!
90年代、それまでの"タフ"なHIP HOPのイメージを覆し、"ウィットとユーモア"に富んだ全く新しいスタイルで、HIP HOP史上に革命を起こした最も重要な集団として知られる"ネイティブ・タン"の中心的存在として、世界中の音楽シーンに今もなお多大なる影響を与え続ける伝説的グループ、ア・トライブ・コールド・クエスト。1990年に発表したデビュー・アルバム『ピープルズ・インスティンクティブ・トラベルズ・アンド・ザ・パスィス・オブ・リズム』がいきなりHIP HOPシーンで最も権威のある専門誌「The Source」で満点の評価を獲得し、80年代の主流であった「ゴールド」、「銃」などのマッチョイズム的HIP HOP感を排除し、ジャズを中心にソウル、ファンクからロックまで多様なジャンルの音楽をサンプリングした緻密なサウンドと遊び心が溢れた内容の歌詞で90年代に生まれた新たなHIP HOP=ニュー・スクールと呼ばれた新たなムーヴメントを牽引してきた。1991年にはジャズ・ベースの巨人、ロン・カーターを迎えるなどジャズ色をより強めた『ザ・ロウ・アンド・セオリー』、1993年には"オー・マイ・ゴッド"、"エレクトリック・リラクゼーション"など多数の名曲が生まれ、ヒップホップの新たな方向性を示した傑作として高く評価された『ミッドナイト・マーダーズ』を発表するなど1998年の解散までに計5枚の革新的なオリジナル・アルバムを残し、HIP HOP史上最も重要なグループのひとつとして知られている彼らであるが、2000年代に入ってからは何度か再結成もされ、2008年の再結成ツアーに密着したドキュメンタリー映画『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ -ア・トライブ・コールド・クエストの旅-』が公開されるなど再評価も高まっている。2016年の3月にMCのファイフ・ドーグが残念ながら45歳の若さでこの世を去ったが、前作から18年の時を経て通算6作目となる今作はそのファイフが生前の頃からレコーディングされていた作品で、実質上フルメンバーとしては最後のスタジオ・アルバムとなる。